2023/02/01発行第84号

    このメールは、過去、ヒプノテクスS&Lと
    吉田ヒプノロジー研究所に接点のあった方に送っています。
    毎月1回、発行予定です。
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    ~~無意識の可能性を引き出す! 実践的催眠術の世界~~
    2023/02/01 発行 第84号 =吉田かずお先生追悼特別号=
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    ■ 【目次】
    ■ 1.ご挨拶
    ■ 2.追悼文(石川真)
    ■ 3.吉田かずお先生プロフィール
    ■ 4.吉田式催眠観を知るための書籍
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    1.ご挨拶
    ご愛読ありがとうございます。
    ヒプノテクスS&L 代表、そして、
    吉田ヒプノロジー研究所 主幹の石川真です。
    既にご存知の方も多いかと思いますが、
    先月吉田かずお先生が急逝いたしました。
    前回の当メールマガジンでお伝えした通り、
    催眠の事業を大きく作り変える計画を
    昨年12月頃から検討しているさなかのことでした。
    当メルマガも前回から発信アドレスが変更になりましたが、
    今後の催眠セミナーなどの事業のありかたも、
    再検討をしなくてはならず、
    現状、吉田かずお先生の『吉田かずおの催眠セミナー』のウェブサイトも
    きちんとした修正をすることができないままに、
    一部の方にご迷惑をかけております。
    この場を借りてお詫び申し上げます。
    今号は吉田かずお先生の追悼特別号としてお届けします。
    今後、メールでのご連絡がご不用の方は、お手数ですが、
    以下より手続きをお願いいたします。
    https://www.hypno-techs.info/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=info@infom.jp
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    2.追悼文(石川真)
    去る1月2日に催眠技術の師匠の
    吉田かずお先生が逝去いたしました。
    もうすぐ誕生日が来て87歳になる直前でした。
    柔道にも太気拳にも通じている武道家の顔と
    元ドリフターズの一員という芸能人の顔と
    独特な技術を持つ実践催眠術師としての顔。
    三つのどれもに極められ練り上げられた技がありました。
    催眠はアイディアとセンスと言い、
    「こんなこともできるかも」と関心を持ったことを
    催眠技術ですぐ試してみては、
    催眠技術の世界をどんどん押し広げた人でした。
    催眠技術を半日とか1日とかで教えるということにも
    非常に否定的な人でした。
    武道や芸道のように、催眠技術も磨き上げ、
    推し進めていくべきと言っていました。
    催眠を催眠術師だけが実現する芸や技ではなく、
    無意識に暗示が書き込まれて、
    人間に変化が起きる「現象」として捉えている人でした。
    そこに「催眠」も「洗脳」も「トラウマ」も全部収まってしまいます。
    そんな催眠観を持っている人でした。
    師匠を持たず、子供の頃見た大道芸や
    子供の頃知っていた霊術家や山伏の技術の数々、
    そして本で読んで知ったメスメリズムや古典的催眠の技術の知識…。
    それらを全部自分で試しては自分の血肉にして行った、
    まさに実践催眠術を体現した人でした。
    接した人と密なコミュニケーションを取ると、
    勝手に相手が催眠状態に引きずり込まれることが頻発して、
    私は吉田かずお先生に紹介されました。
    先生は、
    「これは、どういう流派なのか。
     どういう原理か分からないが、
     相手を催眠状態に知らず知らずに引きずり込む
     危険な状況だ。
     まるで、スイッチの無い
     火炎放射器を持って歩きまわっているようなものだ」
    と言って、
    すぐに催眠技術を学ぶように薦めてくれました。
    2014年のことでした。
    私は催眠装置としての自分を
    先生によって見出されたのだと思っています。
    吉田先生も分からなかった私の「流派」は、
    後に南裕先生がくれた手掛かりで
    緊張系催眠(/誘導)の技術としてまとめることができました。
    その南先生も吉田先生に丁度一ヶ月先立って他界しました。
    吉田先生の催眠技術に関する考え方は
    非常に独特で本質をついていて、
    最近MRIの進歩と共に急激に発達した
    脳神経学の知見とも大きく矛盾する所がありません。
    私はそれを「吉田式催眠観」と呼んでいます。
    そこに各種の知見などを加えましたが、
    これからも決して「石川式催眠観」ではなく、
    ずっと「吉田式催眠観」と呼び続けていきたいと思っています。
    赤塚不二夫の葬儀でタモリは
    「私も、あなたの数多くの作品のひとつです」

    と弔辞で述べたと聞いています。
    私も
    「吉田かずおの数多くの発見のひとつです」
    と常に思っています。
    吉田かずお先生のご冥福を心から祈っております。
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    3.吉田かずお先生プロフィール
    昭和11年1月25日 東京都新宿生れ
    昭和33年 日本大学経済学部卒業
    幼少時に魅入った大道芸などから
    催眠の世界に関心を持ち、調べ始める。
    大学時代からバンド活動を始め、卒業後芸能界に入り、
    ジミー時田とマウンテンプレイボーイズ、
    初期のドリフターズに在籍する。
    昭和41年ジャイアント吉田としてドンキーカルテットを結成。
    昭和46年解散。
    中学時代から講道館柔道を三船久蔵師より学び、
    大学では空手も始める。
    その後に、神宮の杜で大気拳を澤井健一宗師に学んだ。
    大気拳草創期の弟子の1人である。
    以後、武道・気功を修業し、あわせて催眠術を独学で研究。
    催眠も武道と同じく理屈や理論ではなく、
    実践あるのみという道をたどり、催眠歴半世紀を超える。
    昭和60年東京渋谷に催眠クリニックを開設。
    数千人に対して催眠カウンセリングを行なう。
    『美女催眠』(ワニブックス)などの執筆や、
    各種ビデオ作品の企画・制作・出演などを行なう。
    テレビ・ラジオにも活動の範囲を広げた後、
    『カセット 催眠文庫シリーズ』が
    催眠関連商品の中で大ベストセラーとなる。
    日本学習塾協会の特別講師を務め、
    教育現場での催眠法の活用法普及に努めたこともある。
    一般財団法人 日本催眠術協会の理事長に就任。
    衛星放送の催眠特番では数万人の視聴者を催眠誘導した。
    2022年12月下旬。新型コロナウイルスに感染。
    高熱の中、自動車を運転中に症状が悪化し、病院に搬送。
    治療後、入院せず帰宅を希望して、自宅療養を行なうものの、
    1月2日、逝去が確認された。
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    4.吉田式催眠観を知るための書籍
    吉田かずお先生の独自の催眠の考え方を
    私は吉田式催眠観と呼んでいます。
    吉田かずお先生に私が習ったことをまとめた
    電子書籍は吉田かずお先生もその内容を気に入ってくださり、
    会った方々に広く薦めていらっしゃったようです。
    合計6冊がKindleで販売されています。
    こちらのページからご覧ください。
    http://saimin-seminar.com/yoshidakazuo/
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    いかがでしたでしょうか。
    当メールマガジンは毎月1回発行予定です。
    催眠について、もっと知りたいことがありましたら
    是非、以下のメールアドレスまで、リクエストをいただけますと幸いです。
    最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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    【発行元】
    ヒプノテクスS&L/吉田ヒプノロジー研究所
    執筆担当 石川真
    お問い合わせはメールにて
    E-mail mail@hypno-techs.info
    ヒプノテクスS&L
     http://hypno-techs.saimin-seminar.com/
    吉田ヒプノロジー研究所
     http://www.saimin-seminar.com/
    今後、メールでのご連絡がご不用の方は、お手数ですが、
    以下より手続きをお願いいたします。
    https://www.hypno-techs.info/acmailer/reg.cgi?reg=del&email=info@infom.jp