2025/03/01発行 第109号
このメールは、過去、ヒプノテクスS&Lと
吉田ヒプノロジー研究所に接点のあった方に送っています。
毎月1回、発行予定です。
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~~無意識の可能性を引き出す! 実践的催眠術の世界~~
2025/03/01 発行 第109号
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■ 【目次】
■ 1.ご挨拶
■ 2.吉田かずお式催眠術をもっと知る#24『物体との同調』
■ 3.催眠関連書籍紹介
■ 4.吉田かずお先生トリビア
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1.ご挨拶
本メールマガジンをご講読くださり、
心から御礼申し上げます。
ヒプノテクスS&L 代表、そして、
吉田ヒプノロジー研究所の石川真です。
トランプ大統領の再就任から1ヶ月あまりが過ぎ、
世の中に変化が起き始めました。
関税の話や戦争終結の話に目が引かれますが、
価値観の揺り戻しも影響が大きいように思えます。
DEIと略されてきた「多様性・公平性・包括性」も、
会社方針として掲げてきた先進国の大手企業群の多くが、
簡単にそれを放棄しつつあるようです。
グローバリズムもトランプ再就任を待たずに
終焉したと言われています。
二度の世界大戦前のようなブロック経済化が進んでいて、
自由貿易は必ずしも望ましいことではなくなりました。
同時に国々の交流にも暗雲が立ち込め、
他国や他民族の人々を排斥する指向も目立つようになりました。
デジタル技術はどんどん進んでいますが、
こうした人々の価値観はむしろ数十年前のものに
似ている部分が増えてきたように感じられます。
周囲の価値観の変化によって、
言えないことが増えたり、
逆に声高に主張したくなったりと、
やり場のない不満や不安が募る場面も多くなることでしょう。
極端な意見や、誰かに利するだけの扇動に
安易に絡め取られないように、
冷静に、客観的に、自分の周囲を見回すような思考が
必要になるように思えます。
催眠技術は人間の思考や価値観をも司る
無意識をコントロールするものです。
人々の扇動にも応用できますが、
自分の不安や怒りを鎮めることも簡単にできます。
自分の日常の何かの課題や支障の解決に
催眠技術が役立ちそうであるなら、
是非お気軽にお問い合わせフォームよりご一報ください。
https://hypno-techs.info/contacts/
今後、メールでのご連絡がご不用の方は、
お手数ですが、以下より手続きをお願いいたします。
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- 吉田かずお式催眠術をもっと知る#24『物体との同調』
前々回の#21から「同調」についての説明をしていますが、
今回は同調の延長線上に考えられる、
「物体との同調」について考えてみたいと思います。
前回までの説明で催眠技術でいう「同調」を
「ラポールが形成された関係の複数の人物が
変性意識状態になってその無意識がシンクロすること」
としてきました。
今回はその定義を拡大して、複数の人物間ではなく、
人間と物体の間の同調のようなケースを考えてみます。
長年の経験を積んだ職人が自由自在に道具を扱える
と言った場面に出くわすことがあります。
長年の調理人のフライパンさばきや箸遣いなどもそうですし、
大工や左官などの技術や漫画家の作画の手作業など、
よく見聞きすることがあります。
驚くべきは、こうした作業の最中に、
職人には見えない死角や陰に隠れた場所で
道具の先端などがどうなっているかなどを
職人がまるで道具に神経が通っているかのように
察知している場面があることです。
単純な反復作業を重ねた「慣れ」で、
道具さばきが上手くなるのは理解しやすいですが、
こうした見えない状況までコントロールできるようになるのは
単純に「慣れ」で片づけられないように思えます。
アルバイト・スタッフなどがただ指示された作業を
思い入れもなく、いやいや継続するような状況を想像してみると、
「慣れ」以上の何かが生まれない反復作業に思い至ります。
職人の場合、この反復練習の際に、真剣に長時間当たることで
没入に由来する変性意識状態になっていると考えられそうです。
つまり意識的に行なったものではないものの、
浅い自己催眠をかけているのと同じなのです。
「集中して仕事をして。」のような作業指示もよく聞きますが、
「集中法」は催眠誘導法の一つです。
道具である物体と催眠状態になって
無意識で「同調している」状態を作ろうとしている
と考えることができるのです。
[関連リンク]
『道具や物体が自分の一部になる暗示』
http://hypno-techs.saimin-seminar.com/?p=2471
『自分が人形になる催眠演芸』
http://hypno-techs.saimin-seminar.com/?p=2466
『熟達するために必要な10年/10000時間の練習』
http://hypno-techs.saimin-seminar.com/?p= 1153
『「チャネリング」と呼ばれる催眠技術』
http://hypno-techs.saimin-seminar.com/?p= 230
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- 催眠関連書籍紹介
『やり抜く力 GRIT(グリット)…』
https://amzn.to/41s6A8t
米国の心理学者アンジェラ・ダックワースが書いた
2016年のベストセラーです。
催眠の技術に関する内容が書かれている訳ではありませんが、
前項の本文で描いた「物体との同調」を実現する
反復練習のありかたについてのリサーチ結果が
詳細にまとめられた内容です。
反復練習による自己催眠を
外部から観察した結果のパターン・ルールを
述べた内容と考えることができます。
ダックワースの「努力を支える“やり抜く力”」の前提には
無味乾燥で苦痛でさえある反復練習が達成を導くという
考え方があります。
何かの熟達を目指す催眠施術は比較的よくあるテーマです。
スポーツでも各種の創造的な文化活動でも
没頭・没入は当たり前で、
それらは自己催眠を発生させています。
そういう目的の施術の要望を受けることもあります。
そのような施術は反復練習の克服に
フォーカスすべきであることに気づかせてくれると共に、
施術と並行して行われるべき効果の高い練習の形を
教えてくれる一冊です。
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4.吉田かずお先生トリビア
自分が長い間出ていたからかもしれませんが、
吉田先生は晩年もテレビを毎日かなり長い時間みていました。
私はあまりテレビを見ないので、
吉田先生は会うごとに「昨日のテレビ見たか」と尋ねてきましたが、
そのたびに寂しい思いをさせていたと思います。
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いかがでしたでしょうか。
当メールマガジンは毎月1回発行予定です。
催眠について、もっと知りたいことがありましたら
是非、以下のメールアドレスまで、リクエストをいただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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【発行元】
ヒプノテクスS&L/吉田ヒプノロジー研究所
執筆担当 石川真
お問い合わせはメールにて
E-mail mail@hypno-techs.info
『伝説の催眠術師 吉田かずお 催眠の世界』
https://hypno-techs.info/
『吉田かずおの催眠の世界【公式YouTube】』
https://www.youtube.com/@hypno-techs
ヒプノテクスS&L
http://hypno-techs.saimin-seminar.com/
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