2025/02/01発行 第108号

このメールは、過去、ヒプノテクスS&Lと
吉田ヒプノロジー研究所に接点のあった方に送っています。
毎月1回、発行予定です。
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~~無意識の可能性を引き出す! 実践的催眠術の世界~~
2025/02/01 発行 第108号 

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■ 【目次】
■ 1.ご挨拶
■ 2.吉田かずお式催眠術をもっと知る#23『同調の実際』
■ 3.催眠関連書籍紹介
■ 4.吉田かずお先生トリビア
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1.ご挨拶

本メールマガジンをご講読くださり、
心から御礼申し上げます。
ヒプノテクスS&L 代表、そして、
吉田ヒプノロジー研究所の石川真です。

2月が始まりました。
2月の後半には1年でもっとも大きな季節の変化が訪れます。

寒さに曝されるとヒトの体の緊張は高まります。
暖かくなるとその逆にヒトの体は弛緩して行きます。

日々の中でも寒暖差が大きくなり、
緊張を続けてきた体は、
そうした日々の寒暖差の大きなふり幅にすぐに対応できず
ほんの僅かずつ体のモードを変更して行きます。

この時期、寒さや乾燥、
そして免疫力低下などが重なって
インフルエンザなどの各種の伝染病が
流行することは常識的に知られていますが、
体の緊張と緩和の揺れ動きで
自律神経が乱れやすくなることにも要注意です。

瞑想なども含む自己催眠の技術は
こうした自律神経の乱れに
大きな効果があると言われています。
ご自身の健康管理の一環として、
自己催眠技術の初歩の習得をお奨めします。

ご関心を賜りましたら、
「吉田式催眠レクチャー」
 https://hypno-techs.info/lectures/
のページのフォームを通じてお問い合わせください。

今後、メールでのご連絡がご不用の方は、
お手数ですが、以下より手続きをお願いいたします。
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  1. 吉田かずお式催眠術をもっと知る#23『同調の実際』

前々回の#21から「同調」についての説明をしています。
今回は同調の具体的な事例をいくつか紹介しつつ
同調の実際を理解していただこうと思います。

日本語で「同調する」というと、
「(考えなしに)迎合する」ようなニュアンスを連想することもあり、
英語のシンクロニシティ(synchronicity)や
シンクロナイズ(synchronize)などの言葉の方が
むしろ、ここでいう同調の意味として近いものを
連想できるかもしれません。

催眠技術における同調を一言でいうと、
「ラポールが形成された関係の複数の人物が
変性意識状態になってその無意識がシンクロすること」です。

たとえば、バスケットボールやバレーボールなどの
団体で行なうスポーツで、
チームが激しい練習を何時間となく続け、
高いレベルのプレー技術を相互に体得していくとき、
集中した練習は個々の選手をゾーンと呼ばれる
変性意識状態にします。

ゾーンに入ると無意識の働きが
何の妨げもなく発揮されるようになるので、
個々の選手が自分の最高のプレーパターンを
全くの思考や意志判断なく繰り出せるようになります。

それと同時にコート内の視界に入っていない部分で
起きていることまで的確に把握して
次々とアクションを採ることができるようになります。

これはチームのような大人数ではなく、
二人の人間の間でも同様です。
むしろ、「変数」が少ない分、より同調が表れやすくなります。
たとえば、社交ダンスの場合、見つめ合い、体を密着し、
同じ音楽のリズムに合わせて振付をこなしていく練習を
同じ組み合わせの人間同士で長時間続けると、
単に集中に拠るだけではなく
見つめ合う凝視法も加わって
簡単に相互にゾーンのような変性意識状態に陥ります。

その結果、二人の最高のパフォーマンスが
引き出されるだけではなく、
視界に入っていない手足の位置や動きまで、
相互の体の状況が分かるようになります。

この「分かるようになる」感覚は超能力的なものではなく、
互いの体の境界が消えてなくなってしまい、
互いの体が溶け合い一つになって動く
感覚であると言われています。

これは催眠状態で行なう究極の悦楽をもたらす
催眠セックスにも共通している「融合の感覚」です。

他にも多くの日本人が学生時代に経験している合唱でも
自他に全員が注意を払いつつ
集中する練習を長く重ねることで、
同調が発生していたはずです。

このように複数の人々による同調は
集団の最高のパフォーマンスを引き出すと共に
相互の融合感と没入感による深い充足感を
全員にもたらすものなのです。

[関連リンク]

『路上ナンパにも用いられる究極のコミュニケーション術「同調」』
 http://hypno-techs.saimin-seminar.com/?p=831

『映画『プラネタリウム』に見る緊張系催眠を用いた“降霊会”の演出』
 http://hypno-techs.saimin-seminar.com/?p=903

『映画『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』に見る“敵との同調”』
 http://hypno-techs.saimin-seminar.com/?p= 971

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  1. 催眠関連書籍紹介

『心は存在しない 不合理な「脳」の正体を科学でひもとく』
 https://amzn.to/3PRA3C5

以前、私、石川真は電子書籍で

『ポスト構造主義っぽく読み解いてみた!
〜「意識が消えてしまった世界」で
「適応的無意識」を操る最強の技術 催眠〜 上下巻』

を書いたことがあります。2017年のことです。

前野隆司は「受動意識仮説」という
意識は無意識をモニタするための受動的な存在であって、
意思決定や判断をしている意識は
存在しないという「仮説」を発表しました。

脳研究者として有名な池谷裕二も
意思決定する意識は存在しないとその著書で書いています。
つまり「意識は存在しない」というのは
もはや仮説ではなくなったのです。

先述の拙著(電子書籍)は、
そうした事実を踏まえて、
催眠技術をどうとらえ直せばよいかを考えてみる内容でした。

ヒトの無意識を扱う催眠術師の多くは
今でもこうした「意識がない」世界を理解しておらず、
フロイト以来の意識や無意識の世界観に
どっぷりとハマったままです。

本書『心は存在しない…』は
そうした「意識は存在しない」の観点から
さらに一歩踏み込んで、
「心は存在しない」ことを平易に解説する書籍です。

催眠技術は無意識にアクセスする技術ですが、
意識がない中で残るのが無意識だけなら、
理論上ヒトをコントロールするすべてに
催眠技術はアクセスできることになります。

そうした心も存在しない世界での
催眠技術の可能性について
考えることができる貴重な一冊です。

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参考図書:
『ポスト構造主義っぽく読み解いてみた!
〜「意識が消えてしまった世界」で
「適応的無意識」を操る最強の技術 催眠〜』
 上巻:https://amzn.to/4hA3bK9
 下巻:https://amzn.to/4hzbNAH
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4.吉田かずお先生トリビア

今では想像がつかない感じがしますが、
会社の社員旅行先の旅館での出し物の一環として、
吉田先生の催眠ショーを行なうということが昔はあったそうです。

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いかがでしたでしょうか。
当メールマガジンは毎月1回発行予定です。
催眠について、もっと知りたいことがありましたら
是非、以下のメールアドレスまで、リクエストをいただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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【発行元】
ヒプノテクスS&L/吉田ヒプノロジー研究所
執筆担当 石川真

お問い合わせはメールにて
E-mail mail@hypno-techs.info

『伝説の催眠術師 吉田かずお 催眠の世界』
 https://hypno-techs.info/
『吉田かずおの催眠の世界【公式YouTube】』
 https://www.youtube.com/@hypno-techs

ヒプノテクスS&L
 http://hypno-techs.saimin-seminar.com/

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